せっかく先取り貯金をしようとしても、
- 保険料
- 税金
- NHK
- 旅行
- 家電製品
- 家具
など、食費や日用品費と違い、年1回または年数回しか発生しないイレギュラーな出費を把握できずに、ATMからお金を引き落としてしまい、貯金ができなかった・・・なんてこと、ありませんか?
また、下のグラフのように、収入は安定している一方で、イレギュラーな出費により支出はガタガタで管理が難しい・・・とお悩みの方にこの記事を読んでもらいたいです。

特別支出を定義する
まず、「特別支出」に含める支出を決めます。
わが家では、毎月は発生しないような費用を「特別支出」として定義しています(2月に一度請求される水道代を除く)。
例えば、支払い時期や金額がほぼ決まっている、固定費のような項目。
- 保険料
- 税金
- NHK
- 年会費
次に、金額や時期は未定だけれども、必ず発生する項目の一例。
- 医療費
- 交際費
- クリーニング代
- プレゼント代
また、自分の意思で決められる項目の一例。
- 旅行
- 家具
- 家電製品
- 被服費
- 帰省費
- ふるさと納税
一方、自分の意思で決められない、緊急性のある項目の一例
- 冠婚葬祭
- 家電製品(壊れた場合)
特別支出の予算一覧表を作成する
特別支出の定義を決めたら、特別支出予算一覧表を作成します。
例えばこんな感じに。

プレゼント代であれば、いつ、誰に、いくらまで詳細を明確にしておいたほうがより良いです。
わが家では、そのあたりはいい加減に、ある程度余裕を持たせて管理をしています。
また、「その他」は、項目を作るまでもないような細々としたものや、予備費的な扱いですね。
家具・家電の購入に対する考え方
前の章で「自分の意思で決められる」と「自分の意思で決められない」家電製品ということで一例を挙げました。
その心は、家電製品の場合、例えば「ルンバを買いたい!」と新規購入を検討することもあれば、「冷蔵庫が壊れたから、今すぐ買い替えなきゃ!」ということもあるわけです。
前者の場合、何を、いつ、いくらまで決めておいたほうがいいですが、後者の場合、緊急なので壊れることを予測して予算計上することは難しいです。
そのため、生活必需品である家電製品が壊れた場合に備えて、貯金をしておくということです。
あるいは、予算未計上だけれども、これは買いたいよね!というものがあれば、「家具家電買替基金」から出します。
特別支出の貯め方
基本は、毎月の給料からコツコツ積み立てていきましょう。
特に、税金や医療費など、節約が困難なものは、毎月の給料で積み立てるようにしたほうが良いです。
ボーナスをアテにして、想定ほど支給されなかった場合に困ってしまいますからね。
前章の一覧表で言うと、
- 保険料
- 固定資産税
- NHK
- 医療費
- クリーニング
辺りですね。この一覧表のケースでは、余裕を持たせて、30万円(25,000円/月)は毎月の給料から、残りの55万円をボーナスから捻出するイメージです。
特別支出は普通の貯金とは別に用意する
特別支出のために貯めたお金と、普通の貯金を一緒にしてしまうと、貯金を取り崩しているという感覚に陥ったり、お金が貯まっているのかそうでないのかよくわからなくなったりするため、分けて管理します。
わが家では、普通口座とは別に最大5つの目的別口座を作ることができる、住信SBIネット銀行を使っています。
もちろん、住信SBIネット銀行の口座がなくても、別の銀行口座に移したり、袋分けしたり、別管理ができれば大丈夫です。
特別支出の毎月の管理方法
毎月の給料から、特別支出用の口座に振り替え、使ったら特別支出用の口座から振り替えていきます。

先ほどの予算一覧表の項目や金額を流用しました。
Excelでも、Googleスプレッドシートでも、もちろん家計簿アプリやノートでも大丈夫です。
ネックなのは、この管理を始めた初年度のボーナスまではお金に余裕がないこと。
わが家では、12月支給の冬のボーナスから特別支出分を貯めて乗り切りました。
終わりに
家計管理は十人十色。当ブログや、他のブログ、あるいは書籍のアイデアから、参考になるものを取り入れて、そのご家庭にあった管理方法を身につけていくことが大切です。
林總さんの「正しい家計管理」は、特別支出(特別費)を管理する方法を確立する上でとてもタメになりました。
