公務員を3年で辞めた5つの理由

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もう公務員を辞めてかれこれ6年が経とうとしています。

公務員だった期間が3年と少しですから、公務員としての職歴より2倍近くの期間を既に民間企業で過ごしていることになります。
そんな私ですから、公務員時代の記憶もだんだん薄れてきて、公務員時代の知人とも疎遠になってきました。

私が公務員を辞めようと思ったときに、似た境遇の人がいないかな?辞めた人はどんな人生を送っているのだろう?というのをかなり調べた記憶があります。

世間のイメージ通り、公務員になる方は安定を求めている方が多いですし、公務員を目指してなった人がほとんどですから、中途退職というのもなかなかレアなケースです。

当ブログコンセプトの「お金」とは若干異なるテーマですが、せっかくこうしてブログをしていることですし、辞めようと迷っていた私のような人たちの背中を押す、あるいは思いとどまらせる、役に立てればという思いから、私が公務員を辞めた理由を振り返ります。

公務員になった理由は?

高校生の頃に離婚して以来縁のない元父親が、希望退職と言う名のリストラをされたことがきっかけで職業としての公務員を意識し始めました。
別にリストラが原因で離婚に至ったわけではないですが、リストラ後の生活が惨たんたるもので、やはりそこが気になったところでしょうか。「手に職」と言いますか、「安定」が最優先かなという意識は、そこで芽生えたのだと思います。

もちろんそれだけではなくて、これは私の育った環境に起因しているのですが、自己肯定感が低く、承認欲求が強く、自分の存在価値がないと思っているような人間です。年を取って多少マシにはなりましたが。
とにかく、人の役に立ちたいんですよね。そうすることで自分の存在意義を確認したい。深く考えればそういうことです。
あと、基本的にはまじめな性格で、正義感があって、公平性を重んじる。そういった気性では、民間より公的機関の方が生かせると思ったことも理由の一つです。
これは公務員を辞めた今でも苦労していることで、公務員受験生がよく「民間は利益追及で〜」と言いますが、別に利益を求めること自体はもちろん全然構わないのですが、やり方が公平性に欠けることが多い。法律がグレーなことをいいことに、クロよりのグレーでも、会社の利益のために判断を求められるのが民間企業です。この点を悶々としているあたり、まだ社畜になりきれず、元公務員だなぁとよく実感します。

また、これも育った環境ですが、親の仕事の関係で転勤が何度かあり、子どもの頃に嫌な思いをしていました。
子どもに自分と同じ思いをさせたくないので、転勤のない地方公務員なら、それなりの給料ももらえるし良いな、ということもあります。

辞めた最大の理由・・・つまらなかった仕事

行政職の地方公務員として新卒で某役所に入りました。
在籍3年と少しで、異動はナシ。
配属は官房系と言われるところ。一般市民の方と接する機会がない職場です。
役所の中でも花形、、、出世コースだと一目置かれるような部署にいきなり配属されました。
それはそれは優秀な方が集まっていて、さぞ大きな仕事ができるのだろう、とワクワクした気持ちでいた・・・のですが・・・

やっている仕事は、THE 役所!といった感じ。
業務プロセスを見直して効率よくしようとか、目的に即して業務を改善しようとか、そういった視点は一切なく、合言葉は「今までこうやってきたから」

また、部署にもよりますが、役所の仕事は季節変動が結構あり、所属部署もまさにそうでした。
といっても、繁忙期らしい繁忙期はほぼなく、在籍期間中の残業時間はトータル100時間もないくらい。基本ゼロでした。
閑散期は仕事らしい仕事はなく、1日の仕事が15分で終わって、残り7時間半「仕事をしているフリ」をいかにするかに注力していました。

社会に出たばかりで、仕事を覚えたい、一人前になりたいというやる気に満ち溢れた私には不本意すぎる時間をただただ過ごしていました。
先のとおり、暇なときは業務改善をしようとしていたのですが、前例踏襲主義がはびこっていて、大きな改善もできず。
一生こんなつまらない仕事をするのか。
将来子どもから「パパ仕事何しているの?」って聞かれたときに、胸を張れるような仕事が今後できるのか?
この仕事をつまらないと感じてしまう私は、公務員に不向きなのか?
などと考え、とにかく早く他部署へ異動しようと考えていました。

しかし、毎年、毎年、上司には異動願いを出すも叶わず。
一般に、3年程度で異動になることが多い役所でも、所属部署の平均在籍年数は5、6年と、役所にしては長いです。
「石の上にも三年」の気持ちでいましたが、3年経って状況が変わらず、このままでは30歳まで異動なしかも・・・30歳元公務員で再就職は流石に無理なんじゃないか・・・という危惧から自ら去る決断をしたわけです。27歳のときでした。

辞めた理由2・・・安定への疑問

先の公務員になろうとした理由でもあった「安定」
確かに、公務員は制度に守られているので、解雇も減給もそうそうありません。
が、それは制度あっての話。
役所もコストカットにより人員はかつてよりかなり減りましたので、人手不足人手不足だと騒ぐ方もいました。
役所の中にいたからこそ思っていましたが、業務が現状のままで人だけを減らすから人手不足感が生じるだけで、無駄な仕事を減らす、効率化する、システム化する、個々人がスキルアップする、など改善をしていけば、人手不足どころか人員過剰だと。
それこそ今後はAIが公務員の仕事を奪うんじゃないんですかね。

そこで、安定とはなんぞやということです。
制度に守られているだけの安定を安定というのか。
「仕事をしているフリ」をいかにするかに注力していた私が、3年程度で全く畑違いの仕事に飛ばされる環境下で、ぬるま湯の中で、稼ぐ力(=今の組織がなくなっても食べていけるだけの収入が得られるスキル)が身につくのか。

答えはNOでした。
もちろん、公務員でも専門職やキャリア官僚の方、一貫して専門分野で働く方は別にして、その辺の事務系地方公務員で身につけられるスキルなんて大したものはないと思います。
私の中での安定とは、稼ぐ力、今の組織がなくても食べていけるだけの収入が得られるスキルを持った状態のことだと気がつきました。
組織にしがみつく生き方だと、いずれ来るであろう身を切る改革を断行した際に生きていけないと。そのような生き方はしたくありませんでした。

辞めた理由3・・・適材適所を考えない人事

公務員には年に1回?評価を兼ねた異動希望調書面談があります。
その際に異動希望の有無、異動希望先を書く欄がありますが、希望が通ることは滅多にありません。
異動したくても、人事の異動リストに載っていなければ検討すらされませんし、リストに載っていたとしても、希望通りの異動はあまりありません。
それどころか、記入欄は第5希望までなのに、10、15書かされる人もいるようです。
沢山書かせて、「ほら、希望叶ったでしょ?」とでもいうのですかねぇ・・・。
異動には「ルート」と言うのがいくつかありまして、A課を経てB課に行くのが既定路線、なんて人もよくいます。なので、広い役所でまた同じ先輩と仕事をする、、なんてことが良くあります。

私自身はというと、所属先で仕事ができなかったわけではないとは思いますが、最初から最後まで好きになれない仕事で、はっきり言って苦手な仕事でしたし、自分の強みを生かせる分野ではないと思っていました。
それでも異動させなかったのは出世ルートを歩ませるために鍛えさせるという意図があったのか、何も考えず「前例ルート」に乗せようとしていたのか・・・はわかりませんが、人的リソースの最適化を考えるとすれば適材適所には程遠かったと思います。

そんな思いもあり、今の職種に就いたというのはあります(経理職)。
天職や!と言えるかどうかは微妙ですが、割と好きです。

辞めた理由4・・・ブラック部署

公務員の印象のうち、暇でそこそこ給料もらえて良いよね、というのが多いのではないでしょうか(私も公務員を辞めてからよく言われます)。
もちろん、そういった部署もありますが、中にはブラック部署と呼ばれる部署もあります。

役所は議会で承認された予算内でしか給料は支払えません。
ということは、予算をオーバーした分の残業代は、補正予算等で手当してもらわない限り、払うことができないわけです(厳密には違うかもしれません)。
そういった背景もあり、ある部署で「まだ夏なのに1年の予算を使い切った!これからはサビ残だ!」と騒ぎになっていることがたまにありました。
また、そうなることを見越して、「●×時までは残業代をつけない」そんな文化もありましたし、私のいた暇な部署にも、19時までは残業代をつけないという人がいたり、同期の中には「残業しているのは、私が仕事遅いから」という人もいました。
私が働いていた役所は、出勤時はタイムカードを端末にかざして、退勤時は基本的に何もせず、残業代をつけるときのみ、退勤時に端末にピッとするよう指導されていました。
つまり、退勤時に何もしなければ、退勤時間が定時になる仕組みです。
これ民間企業でやったら、労基からPCの履歴見られてアウトになる仕組みじゃん・・・って思っていましたが。
まぁそんな感じで、サビ残が横行していました。

官房系など、ある程度力のある部署は予算を潤沢に持っていたり、例年ハードな部署も残業代は青天井でした。
中にはヒラ社員で年収1,000万円行くくらい残業のある部署もあるとか。

仕事があってもなくても時間を拘束される以上、残業しても対価がもらえないのは困りますし、過労死レベルの残業を強いられるのも・・・というブラックな一面も辞めた理由の一つです。

辞めた理由5・・・賃金は年功序列なのに働かない老害。頑張っても報われない。

すみません過激な物言いで。
年功序列型賃金を肯定的に捉えると、働いた年数に比例して身についたスキル、経験によって組織に大きく貢献できるから、賃金は増えていくということでしょう。
であるならば、給料に見合った貢献をしてほしいし、豊富な経験を若い人に伝授してほしい。
なのに、いつ行ってもヤフーを開いているおじさん、指一本でカナ入力で起案文を(普通の人なら1分で終わる程度のものを)恐らく1時間はかけているだろうおじさん、高給取りなのに、ハンコを押しているだけのおばさん・・・。
申し訳ないですが、総じて若い人の方がよほど働くし、組織に貢献していると思います。もちろん対価以上の働きをしている方がいることを知っての上です。

営業マンと違って、実力を推し量ることは難しいというのは分かるものの、真面目に働くのが流石に馬鹿馬鹿しいと感じながら働いていました。この点は民間企業でも程度の差こそあれ変わらないんですけどね。民間の場合、いざという時はクビ切られるので多少はマシかな。

ただ、この点は民間企業も企業によっては大して変わらないところだと、今は思います。
よほど目立った活躍でもしない限り、基本的に年功序列なことはあまり変わりませんので、同僚や上司より少し仕事ができる程度だと、やはり報われないのは日本社会特有の悪しき慣習かと思います。

まとめ・・・飾らずにいうと「辛かった」

思い出せないだけで、他にもいろいろ思うところはあったのだと思います。
とまぁ色々な思いから公務員を辞めるにいたったわけですが、元公務員だというと、定番(というかそれを真っ先に訊かれる)の質問は、

「どうして辞めたのですか?」

です。

面倒なので「つまらなかったからです」と答えるようにしています。
プラスアルファ説明すると、意識高いねって言われることが多いですが、そんなことはなくて、つまらなすぎて、日々仕事なくて、何なら仕事するふりどころか居眠りすることもあって、とにかく毎日辛かったです。
何のために生きているのか分からなかった。
ああ、私税金ドロボーだって。

辛い原因が「つまらない」ってだけで、辞めた理由を一言で表現すると、辛かった
仕事辞める人のほとんどが、ここに行き着く、この言葉に集約できるのではないですかね。

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ABOUTこのブログを書いている人

投資歴2年目のひよっこ投資家。米国株を中心に、長期投資で経済的自由を目指しています。 徹底した家計管理も実践中。リアルな家計簿を公開しています。