奨学金の繰上返済メリット・デメリット

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我が家は夫婦共に日本学生支援機構の奨学金を借りて学生生活を送っていたため、絶賛返済中です。

今や大学生の半数以上がなんらかの奨学金を利用している時代です。
特に私学で多額の借り入れをしていた人にとっては、社会人になりたての時は返すのが精一杯という方もいるかもしれません。
最初は慣れない仕事生活も、少しずつ精神的にも懐的にも余裕が出てきて、奨学金の繰上返済をすべきかどうか考えたことはありませんか?

借金を早く返したいから。払う利息を少しでも減らしたいから。

気持ちはわかりますが、安易に繰上返済に走らないでください!

この記事では、奨学金の繰上返済のメリット・デメリットをまとめ、どのような人が繰上返済をしたほうが良いかをご提案します。

繰上返済のメリット

利息分返済額が減る(有利子奨学金のみ)

私が借りた2005年頃は年利1~2%だったようなので、繰上返済によるメリットはそれなりにありそうです。
ただ、今や住宅ローン金利が1%を下回る水準です。借入金の繰上返済を考えるならば、借入金利と繰上返済による総支払額の減額効果はどれが一番あるかをシミュレーションした上で行ったほうが良いということとなります。

一方、最近は奨学金の金利が0%近い(0.01%なんて時期もあるみたいですね)ので、繰上返済による利息分の返済額減額メリットはさほどありません。

つまり、株式投資をしていて、繰上返済以上の利回りを確保できる、ないしは、株価下落リスクが許容できる人は、繰上返済をせずに投資に回した方がいいかもしれません。

報奨金がもらえる(2004年度までに日本学生支援機構の無利子奨学金を貸与された人のみ)

一括返済すると、繰上返済した金額の3%~10%の報奨金が受け取れるそうです。

かつては無利子の奨学金を借り入れて、卒業後すぐに一括返済をして儲けるということができたわけですね。

精神的に身軽になる

日本人ってとかく借金が嫌いですよね。
気持ちはわかります。やはり楽になりたいですよね。

毎月の支出が減る

奨学金の返済は十数年間続きます。
結婚して、子どもができても、奨学金の支払いが続くこともあるわけです。

子どもの教育費を捻出しながら、親の教育費(奨学金)の返済となると負担感は相当なものでしょう。

繰上返済をせずに貯金や投資にあてていれば、トータルの支払額に大きな変動はなく、いざお金が必要になっても貯金を取り崩すということができます。
一方、お金があることをいいことに浪費をしてしまっていれば、あとで苦労をすることになりかねません。

そういった意味では、繰上返済をして毎月の支出を減らしておくことにメリットを感じる人もいるでしょう。

住宅ローンが借りやすくなる

わが家では、夫の収入のみで住宅ローンの借り入れをしましたが、奨学金の返済残額約100万円があったことにより、最優遇金利を取ることができませんでした(といっても、0.02%の差でしたが)。

奨学金の返済残額が多ければ多いほど、住宅ローンの借り入れに影響を及ぼす点は留意する必要があります。

繰上返済のデメリット

貯金しづらくなり、もしものときのお金がなくなる

安易に繰上返済をしない方がいいという理由がこちらです。
頑張って繰上返済して、お金に困窮していたら元も子もありません。

特に若いうちは、毎月のお給料がそんなに多くない人も多いです。
期日通りに奨学金返済をすることは当然の義務ですが、繰上返済は必ず余裕資金で行うようにしましょう。

一般的に、生活費の3ヶ月〜2年分を流動性の高い預金口座に貯めておくと安心と言われます。
”もしも”の事態が生じても、安定した生活が送れるだけの貯金(=生活防衛資金)を残した上で繰上返済をするようにしましょう。

以下DINKS向けですが、生活防衛資金の考え方のご紹介です。

もしもの備えの生活防衛資金。DINKSは生活費の何ヶ月分の貯金をするべきか

2018.05.12

奨学金以外の借金を繰上返済した方が良い場合もある

住宅ローン、車のローンなども借りている人は、奨学金ではなくこちらを繰上返済した方が良いケースがあります。

一般的な金利の高さは

車>住宅>奨学金

ですので、左側のローンを早く返した方が利息負担は減ります。
ただ、住宅の場合は住宅ローン控除もありますし、借入期間などによっても変わりますし、固定金利なのか、変動金利なのかによっても変わります。つまり、ケースバイケースです。シミュレーションしてから繰上返済した方が良いでしょう。

インフレリスクがある

インフレになれば借金が相対的に小さくなります。

繰上返済をするよりも、投資をしておいた方がよかった、ということになりかねませんし、インフレになれば一般的に金利は上昇します。
今となっては預金金利はほとんどないようなものですが、30年前は定期預金金利でさえ10%近い時代もありました。
10%は極端で、今後そういう時代が来るかというとなさそうな気はしますが、繰上返済をせずに定期預金にお金を預けておくだけでお金が増えるのであれば、繰上返済をしたら相対的に損をするということになります。

もちろん、インフレになるかどうかは誰にもわかりませんので、リスクがあるというだけで、正解不正解はありません。

これは住宅ローンの変動金利にするか固定金利にするかという議論と同じですね。

奨学金の繰上返済を考えたほうがいい人

上記のメリット・デメリットを踏まえて、繰上返済を考えたほうがいい人は次のような人でしょう。

・既にまとまった貯金のある人(必須条件)
※ただし、生活防衛資金には手を出さないようにしましょう
・投資やインフレリスクより、確実な利回り(繰上返済による総支払額減額効果)を選好する人(有利子奨学金の人のみ)
・報奨金がもらえる人
・他の高金利・長期間の借入金がない人
・住宅ローンで多額を借り入れしたい人

ちなみにわが家では・・・

夫婦共に無利子奨学金を借りていますので、繰上返済による総支払額減額効果はありません。
住宅ローンがありますので、繰上返済を考えるのなら必然的に住宅ローンが優先となります。

ただ、住宅ローン金利自体、1%程度と歴史的に見て低金利であることや、長期的にみて株式投資の期待利回りの方が高いこと、インフレリスクを考えて、今は繰上返済をしないこととしています。

終わりに

奨学金に限らず、借入金の繰上返済を考える際は、必ず手元にまとまったお金を残した上で行いましょう。

キャッシュイズキングという言葉もあります。
何か新しいことを始めたいとき、手元に自由になるお金があれば、身動きが取りやすくなります。
また、弱気相場で多額の株式投資をし、将来の値上がり益を期待できます。
今は住宅価格が高騰していますが、不況時には住宅価格が暴落します。ただ、不況時にはローン審査が厳しくなります。そんな時に手元現金が豊富であれば、有利な条件でローンが組めるかもしれません。

もちろん、多額の現金をただ置いておくだけでは、インフレ時に現金の価値が実質目減りしてしまいますから、必要以上の現金を貯金するならば目的を持つ必要があります。

目的がなく、余裕資金が多額であるなら、繰上返済を考えることをお勧めします。

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